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「しんぶん赤旗」2006/10/21
原爆資料館で被爆遺品展
「被爆柱時計」「摘出されたガラス片」「被爆瓦」など約八十点 来月27日まで



 長崎市平野町の原爆資料館・企画展示室で「遺品が語る被爆の実相」展が開かれています。
 被爆から六十年の歳月を超え、全国から寄せられた被爆遺品や被爆資料、体験記の全国募集で集められたものです。十一月二十七日までの第一部の展示は、表面が沸騰した「原爆瓦」や爆心地付近にあった仏像、当時のアルミ製の羽釜、原爆絵など約八十点です。
 それぞれに当時の様子が書き添えられ、原爆投下時刻十一時二分で止まったままの柱時計のそばには、「捨てることができず、動かないままずっと柱にかけていた」と寄贈者の思いがつづられています。

 被爆から三十六年後、自らの顔面から摘出された一a大のガラス片を寄贈したのは、爆心地から約一`の兵器工場で被爆した女性。「重症を負い、意識不明だった。いまも体内にガラス片が残されている」と書き添えられています。
 社会科見学などで展示品を目にした小学六年の子どもたちは、「過去にこんなことがあったんだと考えるととてもこわい」「戦争は人を簡単に殺していく。とても恐ろしいことだと思う」などと感想を書いていました。 開館時間は午前八時半から五時半まで。資料館入場料(大人二百円・高校生以下百円、長崎市民は無料)で見ることができます。