「しんぶん赤旗」2010/8/30
わが街 ふるさと 長崎県松浦市
 豊かな自然と新鮮な食べ物
                   *写真は松浦市のホームページより

 長崎のお盆は、何と言っても「精霊(しょうろう)流し」です。松浦市でも、15日に志佐町や星鹿町で行われました。

 松浦市は県本土北部に位置し、長崎県と佐賀県が向かい合っている伊万里湾の西側にあり、伊万里湾の北側は玄界灘に続いています。市の西は平戸市、南は佐世保市と接しています。
 2006年、旧松浦市と北松浦郡福島町と北松浦鷹島町が合併して、現在の人口約2万6000人、面積130・35平方`の松浦市となりました。
 松浦市の自慢は、海や山の豊かな自然と新鮮な食べ物です。
 平地が少ない松浦市ですが、農業では、米づくりのほか、アールスメロン、イチゴ、ミカン、「御厨(みくりや)ぶどう」(写真上)、アスパラガス等がハウス栽培され、露地ではキャベツ、白菜、葉タバコ、ジャガイモ、タマネギと多くの種類の野菜が生産されています。

 漁業では、沿岸の定置網漁のほか養殖が盛んで、タイ、ハマチ、クルマエビ、トラフグなどに加えて、クロマグロの養殖も始まっています。アジとサバの水揚げは日本一を誇り、「旬あじ(ときあじ・写真下)・旬さば祭り」と銘打って消費拡大に取り拒んでいます。

 豊かな自然と新鮮な味覚で町を活性化させるため、02年1月からは体験型観光に取り組んでいます。
 中高生などの修学旅行を対象に、漁業(釣り、地引き網引き、養殖えさやり)体験や、農業を手伝うメニューが組まれ、これまでに4万6000人を受け入れました。

 体験型旅行の宿泊は、普通の民家に泊まる「民泊」です。
 農家の主婦や漁師の腕の見せどころで、地元の新鮮な食材と、もてなしの心が融和し、修学旅行生にとても好評です。

 「お刺身が食べられなかった都会の子どもさんが、民泊で食べられるようになった」という話はよく聞きます。また、修学旅行で泊まった子どもが親と再び訪れたといううれしい話しもあります。
 (安江結子・松浦市議)