「しんぶん赤旗」2010/5/21
 核不拡散条約(NPT)再検討会議に向けてたニューヨークでの国際行動に参加した、日本共産党の、ふちせ栄子参院長崎選挙区候補から手記が寄せられました。


被爆地ナガサキの願い国連に 
ふちせ栄子選挙区候補が手記

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 私は、NPT再検討会議が開かれているニューヨークに行ってきました。

 訪米するにあたって、長崎県内の自治体の首長さんや議会の議長さんから、「核兵器廃絶」の賛同署名を託してもらいました。

 また、平和公園などで署名活動に取り組み、「被爆地ナガサキ」の願いを国連に届けることが出来ました。

 ニューヨークでも、街頭行動で署名をしてもらい感激をしました。日本原水協が届けた署名は760万を超え、カバクテュラン議長は、「市民社会の熱意に応えなければならない」と、開会あいさつをしました。本当に、署名の力は大きいと実感しました。

 国際行動として取り組まれたパレードには、志位和夫委員長を団長とする日本共産党訪問団とも、長崎原水協代表団とも横断幕を掲げて歩きました。

  各国の女性たちと経験や運動を交流する集会にも参加しました。アメリカの平和活動家から、「米軍基地は、置かれている国に困難をもたらすだけではなく、自国の国民にも困難をもたらしている」との発言がありました。

 戦争につながる核兵器も軍事基地もいらないと、世界の女性が心一つに連帯した集会に元気をもらってきました。

 教会で開かれた公開シンポジウムは、草の根の力が「核兵器のない世界」をつくる流れとなっていると、勇気づけられるものでした。

 5年ごとに開かれるNPT再検討会議、被爆者のみなさんが「今回が最後になるかもしれない」と胸に秘めた、「自分たちを最後の被爆者に」「核兵器廃絶を」の訴えに胸がつまりました。きっと、世界各国の人々に届いたことでしょう。

 海外が初めてだった私は、15時間のフライトほぼ一日かかってのニューヨーク入りに、体力がいることを実感しました。被爆者のみなさんの命がけの訴えが、今回の会議で核兵器廃絶に向けた大きな成果を生み出すことを願っています。

 私は、長崎に戻って、集いで街頭でニューヨークでの活動を報告しながら、核兵器廃絶の声をさらに広げようと呼びかけています。
 「ノーモアナガサキ・ノーモアヒバクシャ」