「しんぶん赤旗」2009/11/28
中国人研修生・実習生を支援
 守る会を結成

 長崎県の縫製工場で違法状態で働かされている中国人研修・実習生を支援しようと「守る会」が結成されました。

 25日、長崎市内で開かれた結成総会には約80人の支援者が駆けつけました。

 実習生らは島原半島の工場で働く女性7人。時給300円の残業手当で長時間働かされ、パスポートや通帳も取り上げられていました。多額の借金をして中国の送り出し機関へ「仲介料」支払い来日しているといいます。

 県労連一般労組に加入し、「研修期間の3年間を安心して働き続ける」ために団体交渉をおこなっています。

 呼びかけ人の一人である川崎一宏県労連議長は、「借金奴隷や年季奉公のような働かせ方を放置してよいわけがない。自分たちの問題としてともにたたかっていこう」と呼びかけました。

 研修・実習生は、朝8時半から夜9時まで数か月休みもなく働かされたことや人権侵害を告発。「『借金を返すまでは』とがまんしてきた」と話し、「きつい仕事には耐えられるが人権侵害を許すことはでき
ない。最後まで頑張る」と涙ながらに支援を訴えました。

 支援者からは、「すぐそばに『野麦峠』があったとは。国際交流の名を借りた組織的犯罪だ」との声も上がりました。