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ボリビアに2年間滞在した保健師
長崎市 山之口みどりさん
保健師です。青年海外協力隊として南米ボリビアに二年間滞在、この春帰国しました。
(写真はボリビア人の看護師と)
「貧しい国の現実を自分の目で見てみたかったんです。生活しないとわからないことってあるじゃないですか」。
スペイン語は全く話せませんでしたが、二か月の研修で現地へ。赴任地はベニ県トリニダの診療所です。
公衆衛生の概念がなく、「保健師」という職業もないところ。
若年妊娠が非常に多い地域でした。その改善に取り組んだり、アマゾン流域を診療船で巡回したりの活動。ほかのボランティアと共同で「日本祭り」を開催し、原爆展も行いました。
楽しく寛容 生活を見て
二年間のボリビア生活で、「教えてもらうことが多かった」と振り返ります。
「物理的には貧困かもしれないけど、本当の貧困なのかな・・・。家族のつながりが強くて、外国人にも寛容。あくせく働かなくても楽しく生活しているし・・・。これでいいのかも、と勉強になりました」と話します。
二〇〇四年の新潟県中越地震。働いていた民医連の医療機関から支援のため長岡市に派遣されました。
被災者を訪問する活動のなかで喜びを感じました。ボランティアで思い出したのが青年海外協力隊です。
行動的な人です。学校を卒業後、四年間保健師として働いたあとオーストラリアへ。アルバイトしながら旅をしました。
明るい性格。「元気の源は?」の問いに「楽観的なところかな。一晩寝たら忘れます」と笑います。
目下、次の就職へ向け勉強中。努力家でもあります。 |