「しんぶん赤旗」2007/1/25
木曜とき

長崎県学童保育連絡協議会副会長
長崎市  鶴田百代(ももよ)さん 


 「長崎県には、もっと学童保育の施設と運営に責任をもってほしい」。地域の学童保育所づくりに参加し、指導員として三十年近くかかわってきたことばに、父母とともに苦労を重ねてきた歴史を感じます。

 この十数年、毎年県に陳情を続けてきました。児童福祉法に位置づけられたとはいえ、「子どもの放課後をどうするか」、いまも父母の運動がないとなかなか進まないのが学童保育の現状です。

 普通の母親が、学童保育を通して「子どもの育ち方は一人ひとり違う。大人のミニ版ではない」と学びました。三十年前から、あちこちの小学校地域でゼロから学童保育をつくってきたお母さんたちの姿。「すごい」の連続でした。「まとまった大人の力が、やがて市や県の行政を動かしてきたという実感があるんです。これこそ民主主義の姿ですよね」。

 いま一番うれしいのが、学童のOBたちが訪ねてくること。先日も二十二歳になった「女の子」が、「『(学童に通った)小学校時代は本当に面白かった。みんなといっしょにあちこち連れて行ってもらったし、寂しくなかった』と話してくれたんです」。学童保育は子育て支援だけでなく「地域での子どもたちの育ち合いの場。もっと拡充に力をいれてほしい」が口癖です。

 県庁で発覚した裏金が四億円。「あるところにはあるんだと腹もたちますよ。子どもたちのために使ってといいたい」。
 こうした問題をズバリ追及できるのはやっぱり共産党だし、「学童保育の大切さを知る堀江さんには、施設の確保と運営、指導員の身分保障の拡充のため、県の『基本指針』づくりにぜひ力をかしてほしいんです」。