「しんぶん赤旗」2006/9/4

列島だより

がんばる商店街  人が集うまち


 自民党政治による悪政がすすめられ、小泉「構造改革」、大型店の進出・撤退などで、街がさびれ、商店街は“シャッター街”という状況が全国でおきています。そうしたなかでも「負けてたまるか」と地域の特性をいかしてがんばる、街・商店街づくりがおこなわれています。

共同店舗 長崎・諫早

地権者と商人が協力 地元大学や行政もサポート

地図

 長崎県諫早(いさはや)市の中心地、市役所近くのアエル諫早中央商店街の町おこし運動が注目されています。栄町、本町、竹の下通りの三商店街・百十四の商店があり、古くから市民に親しまれ、アーケードをもつ地域型商店街です。

 生鮮食料品店と無料駐車場(一時間)を併せ持つ共同店舗「アエル」を国や市から建設費の補助を受け、地域商業者の手で二〇〇六年五月にオープン。建設用地は50%を商店街で買い取り、残りはまちづくりにたいする意識の強い地権者の全面的な協力を得ることができました。

生鮮食料店ほしい

 ことの発端は、アエル中央商店街の中心的店舗であったサティが〇四年九月に、翌年二月の撤退を表明したことでした。商店街はただちに諫早市と協力して対策協議会を立ち上げ、サティ撤退後の対策の検討を開始し、消費者懇談会なども開いてきました。三十年間営業してきたサティが撤退し、商店街からは生鮮食料品店がほとんどなくなり、懇談会では強い要望が出されていました。

 話し合いを重ね、サティ撤退から一年余で新たな商業施設を建設することができました。市民のまちづくりへの参加を促進しようと、共同店舗二階に、諫早市が一室を借り受けて「まちづくり工房」を併設しています。

住民の交流の場

 専門家の助言や指導を積極的にとり入れ、ここを拠点に、まちづくりのための会議や、さまざまな催しが行われています。「生と死」をテーマにした連続講座や「若返り体操教室」が開かれるなど、地域住民の交流の場にもなっています。また、地元の大学や市民団体も市民のまちづくりをサポートするようにしています。

 アエル中央商店街の平野吉隆理事長は「全国の多くの商店街がシャッター通りといわれるようにさびれていくなかで、私たちの商店街はそうさせてはならないと、みんなで固く団結してがんばってきました」といいます。

 アエル商店街理事会はひきつづき活性化をはかるために、毎月一回から二回理事会を開き、三商店街とともにまちの発展のために、市民とともに歩む商店街づくりにとりくんでいます。会議には、諫早市の担当者も必ず参加し、行政サイドからの協力をしています。

 平野理事長は抱負を語ります。

 「超大型のショッピングセンターが計画されているとの話もあるようですが、うまくいくとは思いません。この商店街のような住民密着型がさらに活性化する必要があると思います。商店街の一角にマンションがあったり、福祉施設があったりの住民に身近な、親しみやすい商店街の創出のために、がんばりたい」

 (日本共産党長崎県中部地区委員長 石丸完治)