日本一小さな支部で、五中総と周りに支えられて3回の「つどい」
 2008年4月14日、全国交流会議での、南部地区崎戸支部 今徳文雄支部長の発言を紹介します。

 長崎県西海市、崎戸支部の今徳です。

 私たちの支部は、合併した西海市の中で、旧2町と1つの町の一部、人口約1万人の地域を担当しています。つい最近までは、実質私たち夫婦2人だけの支部でした。

 5町が合併したのを契機に、西海市委員会が結成され、後援会も西海市後援会となり、私は市委員会の中で、後援会の担当になりました。
 楽しい後援会活動がやりたいと、忘年会、花見の会などを企画するとともに、街頭宣伝や選挙などでも頑張ってきました。その中で、会員が広がり、新聞配達の協力をしてくる会員も生まれました。

 昨年九月、市委員長の知り合いの女性読者が、私たちの働きかけで入党してくれました。この地域からは久しぶりの入党者で、本当に感動しました。これで私たちの支部では、3人で会議が開けるようになったのです。

 実は私は以前から、共産党のことについて語りあう懇談会を、地域で開きたいという気持ちを持っていました。しかし、「小さな支部で人を集められるだろうか」という不安で、中々踏ん切りがつきませんでした。
 そういうときに、五中総で「党綱領を語り合う会」を開く「大運動」が提起されました。そして後援会としても、とり組むことを決定しました。この五中総と、市委員会のみなさんが応援してくれる、支部に党員が増えたということが、私の背中を押してくれました。「党外から3,4人来てもらえれば10人ぐらいのつどいはできる。10人いれば格好もつく」と考えると気持ちが楽になりました。そして、「3人集めて10人のつどいに」を目標にして、足を踏みだすことにしました。

 最初のつどいは、新入党員の地域で開きました。近所や読者にビラをまくなどして、呼びかけたら、党外の方が5人も参加してくれました。渕瀬衆院候補がパネルを使い党の綱領について話し、市委員長が西海市のことを話しました。懇談になると、様々な要求が出され、大いに盛り上がりました。

 2回目は、私の居住する町で行いました。ここでは党外の人が7人も参加してくれました。このつどいでは、私と趣味を通じて知り合った読者の人も参加してくれました。しかしこの人は、党名のことが気になっていたようで、「党名変えたらどうか」という発言をしました。これに対し渕瀬候補が、戦前の党の歴史や日本共産党は今の資本主義で人間社会が終わりでなく、党名には人間社会の未来あるロマンが刻まれていることなどを話してくれました。この人は、その話に納得し、「つどい」のあとに、入党してくれました。
 「つどいでは党員も増える」ことを実体験しました。

 3回目は党の支部がない、空白の町で開くことにしました。会場の近くに二人の読者がいたので頼りにしていたのですが、この二人は参加できないということでした。
 「ここで三人集めるにはどうするか」と考え、案内ビラを作り会場周辺に300枚配布しました。過去の選挙の支持者台帳を使い、50人に電話をかけ案内しました。それでも中々、良い返事をくれる人がいません。とうとう自分の町でも、前回のつどいに参加していない10人の人に訪問して参加を呼びかけました。
 こうして頑張りましたが、3日前に参加確認できたのは、1人だけでした。しかし、「つどい」の前日にはその人も「参加できない」ということになりました。

 開会時刻は午後2時でした。それで、当日は朝から午前中にかけて、電話や面談で「行けたら行く」といってくれた人や、留守だった人に電話をかけまくり、ようやく「送迎する」というこことで、一人に参加を約束してもらいました。私にとって、まさに選挙の時のような必死な気持ちでの取り組みでした。 

 ところが実際につどいを始めると、党外の人たちが5人も参加してくれ、このうち私が初めて顔を見る人が3人もいました。 
 つどいの時に、「しんぶん赤旗」購読を呼びかけると、参加者の中から2人が読者になってくれました。

 ここでのつどいが終わったあと、私は渕瀬候補と一緒に、読者拡大で訪問しました。この時には3人の読者が増えたのですが、一人はある自治会長さんでした。彼は、「私は共産党の主義主張は嫌いだ。しかし、いまのような日本の政治の状況では、共産党に頑張ってもらわないと。せめて党首討論ができるくらいには議席を伸ばしてほしい」といって、読者になってくれたのです。「いまの国民いじめの政治にみんなが怒り、党派を超えて共産党に期待をしている」そのことを、実感することができました。

 おそらく、私たちの支部は日本で一番小さい支部でしょう。これまでは、「支部が主役」「政策と計画」と言われても、私たちのような極小支部では何もできない、というのが正直な気持ちでした。
 しかし、五中総に励まされ、市委員会に援助してもらい、支部独自の活動に踏みだすことができました。特に市委員会の援助は本当に大きかったと思います。
 いま、夫婦2人から党員4人の支部になりました。党外の人を4人集めれば10人の集会を開くことができます。やっと、「支部が主役」の活動を始めることができそうです。

 私が「つどい」を開いて、もう一つ嬉しかったのは、つどいに参加した、新入党員が元気になり、党への自信を深めていることです。最初に開いた地域で出だされた要求が党の努力で実現したことも、力になっていると思います。  
「つどい」に参加した人から「こういうことをやっているのは共産党だけ。今後ももっとやって欲しい」と言われました。
 最初は不安でしたが、「つどいにとり組んで良かった」というのが、私の確信です。これからも、定期的にこうしたつどいを開いていきたいと思います。

 この20日は、長崎県「赤旗まつり」が開かれます。そこには今のところ、12人で参加することにしています。そして、総選挙で九州の2議席を実現する、来年の市議選では空白を克服して、初めての西海市議を実現するために頑張っていきたいと思います。