全国県委員長・地区委員長会議での原口敏彦南部地区委員長の発言

4年前の反省生かし、必ず県議会の議席確保を
                  長崎・南部地区 原口敏彦地区委員長

 発言する原口地区委員長南部地区委員会は、いっせい地方選挙の前半選、県議選で長崎市区で7期28年現有議席を守ってきた中田晋介県会議員を新人の堀江ひとみ市議にひきつぐこと、後半戦では長崎市議選で2年前に合併後の定数1で勝利した香焼、伊王島選挙区の議席をふくめ、6候補の全員当選、2つの町の町議選で現有議席を死守することに責任を負っています。

 昨年3月にいっせい地方選挙候補者を決定し、ただちに個別選対を立ち上げました。そして、候補者先頭に宣伝・対話に全力をあげてきました。11月の幹部会が提起した二つの仕事では、支部主催の演説会・小集会に取り組んだ支部は45%、12月末までに得票目標をこえる支持拡大の問題では、県議選で目標の22%にとどまっています。党勢拡大では、読者拡大で昨年4月以降9ヶ月連続前進をつづけています。

 私たちは、いっせい地方選挙の第一関門である県議選で、28年間守ってきた議席を新人に引き継ぐ課題は容易ならざる課題であることを常に意識してとりくんできました。県議選は、定数14を17人で争うことになります。すでに激しい選挙戦が展開されています。また、合併後初めての県議選であり、新しい様相も生まれています。他陣営はすでに合併した地域に猛烈な働きかけをすすめており、ある合併町の居住支部の支部長も「他候補に攻め込まれている」と危機感をもっています。合併町から唯一出る民主党の新人は「合併町の声を県政にとどけます」と、私たちが合併選挙でつかみとってきた教訓と同じような戦略で活動を展開しています。

 県議選は、誰が落ちてもおかしくないと言われていますが当然です。わが党の堀江ひとみ県議候補は、市議4期16年の実績がありますが、こと県議選になりますと、これまで市内北部地域での活動だけでしたので、市内北部地域での知名度や実績は知られていますが、これまで対象としていた有権者は約9万人、今回は市内37万人が対象で、4倍以上になります。党内でさえも地元地域以外では堀江候補の実績、人柄も十分に知られていないことも支部の論議のなかで明らかになりました。ですから、これまでの得票を既得の陣地のように考えるなら大変なことになる。このことをくりかえし明らかにしてきました。

 市議会で質問に立つ堀江県議候補堀江候補は16年間、地元で週2回の朝宣伝をつづけてきましたが、県議候補になってからは、さらに地元以外の2カ所を増やし週4回の朝宣伝、また11月には、中田晋介県会議員を全面にしたビラを作成し、勇退するあいさつとともに中田県議自身が堀江候補がいかに自分の後継にふさわしい人かねそのおいたちも含めて語る内容にして全戸に配りました。
 また、堀江候補の生い立ちと実績を紹介した堀江押し出しリーフも急きょ作成し、堀江候補はイカ釣り漁師の娘として育ち、最後の集団就職列車で愛知の紡績工場で働きながら8年間高校、大学を卒業した人で、人の痛みや苦労のわかる人です。こうした生い立ちや人柄は実績とともに誰もが共感をひろげています。

 そうしたなかで11月の幹部会決定は、私たちの4年前の選挙での痛苦の教訓ともかみあって時期をえた提起でした。4年前、私たちは、いろいろ選挙総括がありますけれども、その一つに次のように述べています。「多くの現職落選者をつくるきびしい結果となった直接の要因として、有権者に対する働きかけ、宣伝と組織活動の総量が4年前に比べても不十分な結果に終わったということは、今回の選挙での大きな反省点です。」「中央方針は3月7日までに支持拡大はやりぬくことを提起していましたが、あらためて、決めたことをやりぬく市道と活動の重要性を痛感します。」と反省を述べています。
 同じ反省はもうできません。「いまが選挙」の立場で、情勢認識を明確にすることも課題でした。そのためにも他党派の動向をあらゆる会議の場で明らかにし、そうした動きを敏感にとらえ、徹底すること、あわせて4年前の教訓を常に明らかにしてきました。

 同時に、「いまが選挙」、この構えはわれわれ自身にも問われています。私の最大の悩みは選挙の体制の問題でした。選挙の直前には、一定の体制がとられますが、いまが選挙であるなら、いまがどうなのかが問われています。
 私自身、県常任委員会にも率直に提起し、思い切った体制をとる必要があることを論議してきました。その結果、県常任委員会から2人の常任の同志を県議選対に派遣してもらい、個別選対の責任者、タテ線の責任者、元県役員のOBの同志などで県議選対を構成し、遅れている課題の推進をはかっています。

 最後に、私は選挙勝利をめざすうえで、私自身が確信にしていることを述べます。それは、党員なら誰でも選挙で勝利すること、党の躍進を願っているし、力を発揮してくれるということです。
 冒頭に機関紙読者拡大で9ヶ月前進をしていることを述べましたが、12月は一定の減紙がでる月であり、一つの正念場でした。この12月前進の原動力になったのは長崎市内南部ブロックの選対とそこに結集する党支部と党員でした。12月の機関会議でも、選対会議でも、機関紙の前回いっせい地方選挙時からの後退をとりもどして選挙をたたかうことを正面から提起して議論してきました。

 長崎市南部ブロックは前回から最も大きく後退した市議ブロックでした。これを正面から議論し、」4年前の前回200人の後退をとりかえして選挙をたたかい勝利することができた。後退したままでは選挙に勝利することはできない。」と議論をし、12月100人の読者拡大に挑戦することを決め、見事100人を超え105人の読者を拡大することができました。
 そこには多くのドラマがありますが、選対責任者の同志は、「多くの同志が提起にこたえてくれ、活動に参加し奮闘してくれたこと、このことが教訓であり財産である」と語っています。私はこのことを確信にし、選挙勝利にむけた3中総決定を力にいっそう奮闘することを決意したいと思います。

 もうひとつ最後に、原稿になかったことなんですけど、対話・支持拡大が、私自身の問題意識として、選挙が近くなれば近くなるほど狭いテレデーターや有権者台帳への電話かけが中心になる弱点を解決する必要があると思っています。みずからの結びつきでやる支持拡大を早い時期にやりきる相当意識的な努力が必要だと思います。その点で、選挙の基本は比例を軸に日本共産党の支持を広げることだと思います。その点で、「全国は一つ」だとか、「九州は一つ」だとか、そのことを強調してほしい。とくに選挙は党派間の激しい総力戦だと言われています。

 ひとつ紹介したいんですけど、これは、公明党が内部資料として作っているものです。「九州各県議会予定候補一覧」ということで、九州の県会議員の予定候補がでています。ここに印が出ていますけれども、星印一つは重点区、同じ県議選でも、星印にもう一つ星印があるのは超重点区、九州のなかでもそうした選挙区を決めています。
 もう一つの資料は、同じ公明党ですけど、知らない人への支援を呼びかけるわけですから、各九州の県議候補の「ひとこと重点語り口」と、いわゆるキャッチフレーズを全部出して、これを使って支持拡大を全九州的に広げているということですので、私たちもこれに学ぶ必要はないと思うんですが、そうした総力戦として大いに正面から立ち臨んでいきたいと思います。