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「しんぶん赤旗」2006/12/23
いっせい地方選 願いにこたえて 東彼杵町
この町にも党の議員必要
尾上候補、議席空白克服に挑む


 長崎県東彼杵(ひがしそのぎ)郡の東彼杵町は、大村湾を眼下に臨む県内有数のお茶の産地です。来年四月行われる同町の町議選(定数十二、四減)に、日本共産党から尾上庄次郎さん(55)が立ち、日本共産党の空白議会を埋める初議席に挑戦します。(長崎・田中康)
    
 尾上さんと日本共産党東彼杵町支部は先月、四日間かけて全世帯の七割にあたる二千百戸に、立候補表明の「民主ながさき」号外と尾上庄次郎さん「まちづくりアンケート」を返信用封筒を付けて届けました。「住民の声をまっすぐ議会に届ける日本共産党の議席を」との訴えに、住民から共感の声が寄せられはじめ、アンケートの回答は七十通を超えました。
 「介護保険料と利用料の軽減を」「国民健康保険税の引き下げ」「医療費を安く」が回答した住民の声のトップスリーです。

 ここでも自民、公明政権の福祉後退と庶民重税に苦しむ住民の叫びが聞こえます。
 「介護保険料が年々上がり、どこまで上がるか心配でたまらない」(七十歳代男性)、「(大企業など)あるところからは取らず、弱者や貧乏層から税金をとりたてる今の政治には絶望の気分」(六十歳代・男性)と辛らつな声が続きます。「福祉の金を減らす位なら、自衛隊の経費を使えばいい」(三十歳代・女性)との意見も。

 夫婦二人の年金額と天引きされる介護保険料の額を細かく並べ、「生活できない」と訴えるなど、記入枠いっぱいにつづられた回答が少なくありません。
 尾上さんは、「教師になりたい」と学んだ四国・高知短大在学中に、自治会活動や故山原健二郎衆議院議員の選挙運動を通じて入党。帰郷後、西九州茶農業協同組合連合会に勤務。自ら茶園と茶の加工場を営みながら、日本共産党の立党の精神を自身に重ね合わせてきました。

 地域をよくするために「だれかが声をあげなければ−」。これまでずっと思い続けてきたことです。
 近年、「減反で荒れた茶畑や農地を何とかしたい」との思いにかられ、憲法九条と教育基本法を守ることの大切さを熱く語る短大時代の恩師に後押しされ立候補を決意した尾上さん。いま、一枚一枚の「アンケートに託された住民の思いに励まされ、火をつけられた気持ち」でがんばる毎日です。
 住民が主人公を貫く「日本共産党を名乗って立候補することに、意味があるんです」と力強い声が返ってきました。

 東彼民主商工会の森章弘副会長(71)は、「共産党の立候補は町政はじまって以来のこと。周囲への目配りや住民のよき世話役・相談者になって地域密着型でがんばってほしい。後援会員として全面的に応援しますよ」と力を込めます。
 尾上さんをよく知る尾崎計馬さん()も、「この町にも共産党の議員が一人は必要。がんばってくれると思います」と期待を寄せました。
 久保田かずえさん
そろって勝利へ
川棚町で久保田候補  

 同町に隣接する川棚町では七期二十八年間がんばってきた三根文二町議(77)の議席を引継ぐため、久保田かずえさん(61)[定数十六・二減]が、「尾上さんと、そろって勝利したい」と奮闘中です。
 県内でもとりわけ保守地盤が強いといわれてきた東彼杵郡(三町)の東彼杵町と川棚町の二町。いま、住民の期待を担う日本共産党の二人の新人候補が注目を集めています。