30年来の党員の友人から電話が…

 今年の夏、30年来の友人から電話がありました。「今日午後から時間なか?話しのあるとさね。事務所にきてくれる?」
 そもそも彼女とは若かりし頃、仕事関係で知り合い、ウマが合い霧氷登山のオープンハイクに誘われました。山登りは私にとって当時あまりなじみのないものでしたが、彼女の明るい魅力に引っ張られ、会社の仲間とボーイフレンドと参加し、それをきっかけに勤労者山岳会に所属、活動しました。お陰さまで結婚、出産するまでずいぶん楽しく実りのある時間を過ごさせていただきました。
 山の会のよさは、オープンで自由な雰囲気でだれでも両手を広げて歓迎してくれる所でした。おおらかで屈託がなく個性豊かな人の集まりでした。
 子育てに入り日々の生活に追われ山にも登らなくなりましたが、その友人とはお互いの家を行き来したり、家族ぐるみでハイキングに行ったり、街で会食したり飲みに行ったりしてつながっていました。時折彼女が話してくれる共産党員の目からみた世間のことを、「へーへー」と興味深くきいていました。

 「どんな用事だろうとドキドキしながら事務所に」

 その大切な友人からの電話です。その日用事がなかった私は、「うん2時頃行けるよ」と返事をしました。同時に、「いったい何の話しかな、仕事上のクレームか?。そういえばちょっと真剣な感じの電話よね」と、ドキドキしながら事務所に向かいました。
 南部地区の事務所の二階に行くと、その友人と新たに知り合ったNさんが、にこやかに出迎えてくれました。私の緊張感が最高のラインに達した時、友人が「共産党に入党してくれん?」と切り出しました。
 てっきり別のことと構えていた私は、「へ?」と拍子抜けして、「何だそんなことだったのか」と思いました。でも、そういうことはおくびにも出さず、「この長いつき合いなのに、なんでい今まで誘わんやったと?。私は途中で浮気もあったけどずっと共産党に投票しとるよ。」といいながら、即入党申し込み書にサインをしていました。

 この党は素朴で純粋でいいな

 入党が決まって事務所に降りて行ったら、そこにいらした数名の方々が笑顔と拍手で歓迎してくださいました。「あー仲間になったんだ。なんだか素朴で純粋でいいな。こんな私をあんなに喜んで迎えてくださって」と感動しました。
 すぐNさんが新入党員のための勉強会を開いてくれましたが、まさに目からウロコでした。今まで外から支持してきた党なのに、ずいぶん自分の中に偏見がありました。閉鎖的、盲信、洗脳などなど…。若い頃から馴染みのあった私でさえ、こんな始末です。こんな人は世の中にゴロゴロしていると思います。

 大事なことはもっと気軽に入党呼びかけること

 私たちは今、平和の問題、暮らしの問題で大きな危機に直面しています。教育基本法の改悪、憲法9条の改悪、これは絶対に許してはならないと思います。雇用の問題、年金の問題でも大きな不安をかかえています。その上消費税を引き上げられたらどうやって生きていけばいいのか、不安と怒りは頂点に達していると思います。
 みんな「このままでいい」と思っている訳ではありません。私もそうだったように、どうすればいいのか解らないのです。
 共産党がどんな党でどんな活動をしているのか教えてあげましょう。もっと気軽に入党を呼びかけましょう。好感を持っていても、誰でも自分から、「入らせて」とはなかなか言わないものです。
  ひとりひとりの小さな活動が大きな歯車になって世の中を動かしていけること信じます。党は2005年までに「50万の党」を建設することを提起しています。私もみなさんに連帯して、まず身近なところから息子を党に迎え入れたいと思います。
 小さな活動を始めたら、山の会の居心地のいい空間が共産党の雰囲気とそっくりなことに気づき始めた私です。この気持ちを大事にしてがんばっていこうと思っています。ともにがんばりましょう。
「世の中に不満あるが、どうすれば解決できるか分からないでいる人多い。もっと気軽に入党を呼びかけを」 

           …南部地区党会議での発言から…
 2004年11月14日に開かれた南部地区の地区党会議。その中で参加者の共感を集めた、8月に入党したばかりの女性の発言を紹介します。 
文中の写真は地区党会議の全景です