配食サービスのボランティアでがんばる長崎市の津田さんは共産党の支部長さん 
 
 2002年2月17日の、「しんぶん赤旗」総合地方版は、長崎市で配食サービスのボランティアとしてがんばる津田伸行さんらを紹介しています。
 津田さんは造船関連企業を退職後、党支部の支部長としてもがんばっている共産党員です。以下はその記事の紹介です。


 長崎市内でも、グラバー園の周辺など大浦地区は高齢者率が高く、独居老人が多い地域です。

 「こんにちは。元気ですか」と、きょうも二百段の石段を上って暖かい夕食を届けている津田伸行さん。同僚の松下明則さんとともに配食サービスのボランティアに参加しています。二人とも年金者組合長崎支部の組合員です。

 民医連・大浦診療所と長崎健康友の会が、「地域の人たちと連携して住みよい街づくりを」と始めた配食サービス事業に協力し、昼・夕の食事を配達するのが仕事です。

 高齢者や独居老人家庭を訪ね一番気を使うのは、安否の確認と食事の栄養バランス。二人は、弁当を配りながら、必ず「〇〇さん」と声をかけることにしています。

 長崎港がよく見える坂の上、もう四十年暮らしているという一人住まいの田口キクエさんは、「お弁当は薄味で、いろいろ入っておいしい」といいます。津田さんが味噌汁が冷めないように付いているふたを弛めながら、「体調はどうですか」と聞くと、「坂を下りきらんから家の周りを歩いとるよ。あんたが来てくれるのが楽しみ」と笑みがこぼれました。

 この日届けたのは二人で二十五軒。二人とも口をそろえて、「喜ばれて、頼りにしてもらえるのが励みなんですよ」といいます。
 松下さんは昨年、弁当を届けた家で具合悪そうに横になっているお年寄りを見つけ、すぐ連絡をとって往診の手配をしてもらいました。即入院でした。その後、「お弁当配達の人に心から感謝しています」と礼状をいただきうれし涙が。

 庭の草刈りや植木の剪定(せんてい)もよく頼まれ、ねずみの死がい処理を相談されたことも。今では「友の会」と協力して、こうした相談にもこたえ、地域の人たちから喜ばれています。

 事業責任者の末永等さんは、「厳しい経営ですが、ボランティアのみなさんに支えてもらっています」と話しました。
 日本共産党長崎市議団(四人)は生活相談など積極的にかかわり、市にたいして配食サービスを広げるよう、ともに働きかけています。