2002年4月16日
長崎市長 伊藤一長様
                  日本共産党茂木支部                   支部長 大塚了亮

茂木地区の要望書

 茂木地区住民から寄せられた声をもとに、下記の通り要望いたします。ぜひ、実施していただくようお願いします。

          記
1. 原爆投下の爆心地から半径12km以内にある茂木地区を含めた被爆地域に被爆者援護法を完全適用すること。また、第2種健康診断区域問題として
 @ 第2種健康診断受診者が12km外で居住している場合もは 医療費の全額支給制度が適用をできるようにすること。
 A 旧茂木町(大崎町、千々町)を該当区域に指定すること。

2.
茂木保育所の民間移譲を中止し、公的運営を継続し、保育所の増設、定員拡大をして、待機児童なくすこと。

3.茂木特産のびわ栽培振興のため、土壌改良や植え替え、肥料散布などに対する支援策を行い、農家に後継者が出来る農業にすること。

4.長崎県土木事務所が許可したことで、過去26年余にわたり橘湾から340万立方メートルもの膨大な海砂が採取され、漁業資源は壊滅し海岸には近海魚が育つに必要な藻がほとんど無くなっている。茂木漁業の振興のために、北浦海岸から藤田尾海岸にかけて藻場を育て、漁業資源の再生の諸対策をすること。
@ 魚獲時に網にかかったゴミ(主にビニール袋)など回収する場所を設置、市の責任で処分すること。
A毎年5月ごろ発生する潮境にたまる大量のゴミ回収を市の責任で行うこと。

5. 無駄な公共事業を直ちに中止して、茂木の自然を守ること@ 赤崎鼻地先と防波堤間の岩盤を掘削し、航路をつくる計画を中止すること。
A沖防波堤の延長計画(100メートル)を中止すること。
B遊漁船用の浮桟橋建設は漁船の航行に支障にならない安全な場所に計画を変更すること。
C茂木フェリー発着場周辺の沿岸一帯は遊休地になっている。埋立地に茂木地区公園をつくるなど有効活用すること。

6. 若菜川は長崎大水害後河川の改良が行われた。その後長崎自動車道の早坂インター建設に伴う上流部の工事で大雨が降ると一気に濁流となり、大量の土砂が下流に堆積しているので、野鳥などの保護を前提とした工法で土砂の浚渫をすること。

7.
 北浦海岸の赤崎鼻一帯は、恐竜時代の太古の地層が、いまも姿を見せている地質学的にも貴重な場所であり、アンモナイトや、縄文遺跡なども発見され貴重な場所である。同地区の茂木植物化石は日本で最初に発見された植物化石である。これらの貴重な文化的な史料展示館を茂木地区に建設すること。

8. 南小中学校の児童が安全に通学できるためにスクールバスを運行すること。

9.
簡易水道で利用している宮摺や大崎町住民に安全な水を供給するために、同地区を水道普及地域に指定すると共に当面の生活用水を確保するために必要な規模の貯水タンクや、自動ろ過装置及滅菌装置などを全額公費負担によって設置し、水質管理は水道局が責任をもって行うこと。       以上

日本共産党茂木支部が
長崎市に住民要求の実現めざす要望書提出
 長崎県の日本共産党の党支部は約200。地域や職場で県民と結びついて活動しています。
 長崎の茂木支部はこの間多くの新入党員を迎えました。すると、支部の会議で様々な地域要求が出されるようになりました。支部は現地調査などを行い、3人の代表が長崎市役所を訪れ、以下のような要望書を提出しました。
 被爆者対策、保育所、農業、漁業、文化財保護…幅広い住民の要求が反映された要望書になっています。