「しんぶん赤旗」2024/3/23

「第2回核兵器禁止条約締約国会議」報告会

 長崎県原水協は17日、昨年開催された「第2回核兵器禁止条約締約国会議」の報告会を長崎市内で開きました。オンラインを含め40人が参加。同会議に代表派遣された被爆2世の尾崎庸美、佐藤澄人の両氏が報告しました。

  尾崎さんは、多くの県民の募金で締約国会議に参加できたことに感謝し、スクリーンに写真を映し出しながら、国連での会議の様子を紹介。「今回の会議に参加して心に残ったことは『禁止条約』には、核兵器廃絶だけではなく、環境、ジェンダー、被爆者支援など多くの点が盛り込まれていること。今度は私たちがどう行動するかが問われていると思う」と語りました。

 県原水協の事務局長を務める佐藤さんは「世界各国の代表が『核の抑止力はナンセンス』など堂々と主張する姿に力をもらった。会議が採択した『宣言』には、『核兵器のない世界を実現するために、不断の努力を惜しまない』など重要な内容ばかり。ぜひ、目を通していただきたい」と力を込めました。

 両氏とも「日本政府が参加していないことに、改めて情けない思いをした。何としても政府の姿勢を変えさせよう」と訴えました。