「しんぶん赤旗」2024/3/1

佐世保市平和委員会が学習会

 長崎県の佐世保市平和委員会は25日、冨塚明・ながさき平和委員会事務局長を講師に、「佐世保基地強化の行方を見る―佐賀県のオスプレイ配備反対運動に連帯して」と題した学習会を佐世保市で開きました。オンラインも併用し、あわせて約30人が参加しました。

学習会には「佐賀空港への自衛隊オスプレイ配備反対地域住民の会」の古賀初次会長も駆けつけました。

 冨塚氏は、米海軍佐世保基地が強襲揚陸艦部隊の前進配備基地であり、米軍の「水陸両用作戦」の拠点になっている状況を詳しく解説しました。

 米国の対中国戦略のために、沖縄の米海兵隊と陸上自衛隊の水陸機動団(本部・佐世保市)を一体化して軍事作戦を展開できるような態勢がつくられつつあると指摘。その中にオスプレイやF35B戦闘機が組み込まれている実態を明らかにしました。

その上でオスプレイの佐賀空港配備について「有明海には豊かなノリ養殖場があり、こんなところにオスプレイが落ちたらとんでもないことになると現地で実感した。佐世保と佐賀で連帯し運動を広げていこう」と訴えました。

 地権者で佐賀駐屯地の建設工事差し止めを求めて裁判をたたかっている古賀会長は、「『戦争は絶対しちゃいけん』との先人の思いが公害防止協定につながっていた。土地は絶対に売らない」と述べ、裁判などへの支援を呼びかけました。