「しんぶん赤旗」2024/2/28

諫早市で市立小・中学校の給食費の完全無償化

 長崎県諫早市の大久保潔重市長は、22日の定例市議会に、4月から市立小・中学校の給食費の完全無償化実施のための予算案を提出しました。実施されれば、市立小・中学校の完全無償化は県内13市で初めてとなります。

 現在、保護者が負担している年間の給食費は、小学生で約4万3千円、中学生で約5万3千円となっています。

 大久保市長は、初当選した3年前の市長選挙で給食費無償化を公約に掲げており、新日本婦人の会諫早支部は、大久保市長就任以来、公約を守ってほしいと求め続けてきました。

月川京子事務局長は「無償化実現に向け、市内50カ所の学童を訪ね、街頭署名にも取り組み、1500筆以上を集めて市長・教育長に要請しました。県内初の実施で今後、運動を進めていく確信が持てました」と語りました。

 日本共産党の中野太陽、西田京子両市議は、給食費無償化を公約に掲げ、議会でも繰り返し取り上げてこの問題で市長と懇談も行ってきました。

中野市議団長は「市議団と市民のみなさんとが粘り強く求めてきた成果です」と述べ、西田市議は「物価高騰のなか、近所のお母さんも『とても助かる』と喜んでいます。本当に良かった」と話しました。