「しんぶん赤旗」2023/6/12

「『よみがえれ!有明海訴訟』を支援する長崎の会」総会

「『よみがえれ!有明海訴訟』を支援する長崎の会」は11日、総会を長崎県諫早市で開きました。

 有明訴訟弁護団の堀良一事務局長は、国が開門調査を命じた確定判決に基づく強制執行を認めないよう求めた請求異議訴訟で3月1日、最高裁が国の訴えを容認する判決をだした問題などについて報告しました。

堀弁護士は「開門しないとの司法判断が決着したかのように報道されているが、強制執行するまでには至らないと判断されただけで、確定した判決をくつがえすものは再審しかない」と強調しました。

この中で3月8日の衆院農水委員会で「開門の確定判決は無効になったのか」との日本共産党の田村貴昭衆院議員の質問に、「国に開門義務は残っている」と農水省が答え、「決着」したとはいえないことを示しました。そして、「宝の海を取り戻すために、正しいことを正しいと訴えていこう」と呼びかけました。

 討論では、「国は開門義務を負っていることを知らせるチラシを諫早市内で配布している」「報道で『もう決まってしまったこと』と思っている人がいるなか真実を広く伝える行動が重要」など、活発な意見が交わされました。