「しんぶん赤旗」2023/6/27

「ストップ・カジノ!長崎県民ネットワーク」が請願

 「ストップ・カジノ!長崎県民ネットワーク」が県議会に提出していた「長崎県へのIR区域認定申請の取り下げ要請を求める請願」の審議が23日、総務委員会で行われました。日本共産党の堀江ひとみ県議が紹介議員となり、請願への賛同を求めました。

 請願では、長崎IR計画の中心であるカジノがもたらすギャンブル依存症や地域社会の治安について、十分な説明や対策が行われないまま県が推進していると指摘。経済効果についてもあまりにも地域の実情を無視した机上の空論に基づいており、地域の活性化とは程遠いとしています。

 同ネットの篠崎正人共同代表が趣旨説明し、県が示した運営計画や資金確保の見通しが、県議会の質疑の中でも明らかにされなかったことが大きな問題だと強調しました。

 長崎の計画が、国の審査で認定されず「継続審査」となった理由も、資金調達先となる金融機関や出資企業の確約が取れていない、あるいは金融機関の信頼性に問題がある、ということではないかと指摘。国の審査継続は、事実上の認定却下であることは明らかだとして、知事に対し、計画に関連するすべての予算の執行の停止を要請するよう求めました。

 請願は採決の結果、賛成なしで不採択となりました。7月4日の最終本会議で採決が行われます。