「しんぶん赤旗」2023/7/5

原発ゼロ、「核のごみ」最終処分場誘致問題で申し入れ

 原発から出る高レベル放射性廃棄物「核のごみ」の最終処分場誘致の動きが長崎県の離島対馬市で起こっている問題で、「原発ゼロをめざす長崎連絡会」は3日、大石賢吾知事に宛てて、被爆地長崎に「核のごみ」最終処分場を誘致しないよう申し入れました。

 申し入れでは、大石知事が処分場誘致に対して「現時点で推進する立場にない」と表明したことを支持するとした上で、被爆県長崎として「核のゴミを受け入れることは容認できない」と、明確に「反対」の意思を示すよう求めています。

 同会のメンバー4人が県庁を訪れ、県政策調整課の担当職員に申し入れ書を手渡しました。佐藤澄人さんは「誘致は未来のある政策とはとても思えない。後は野となれ山となれの無責任な態度だ。最終処分場誘致はしないと表明してほしい」と訴え、職員は「知事に伝えます」と答えました。

 申し入れの後、川尻瑠美事務局長は「長崎の被爆者の皆さんの感情を思うと処分場誘致は考えられないこと。放射能の問題をどこよりも知っている被爆地として、受け入れないでほしいと強く言いたい」と語りました。