「しんぶん赤旗」2021/4/7
うたごえ協議会 核兵器禁止条約発効を記念する集い
 「長崎のうたごえ協議会」は3日、長崎市の平和公園で「核兵器禁止条約発効を記念する歌の集い」を開きました。約30人が平和祈念像の前で条約発効の喜びを歌声に響かせました。1月22日の条約発効の日に開催する予定でしたが、コロナ感染拡大の影響などで延期しました。

 車イスの被爆者、故渡辺千恵子さんの半生を綴った合唱組曲「平和の旅へ」から「ボタンの向こうは冬」をはじめ、「核廃絶の列車でGO」など9曲を熱唱しました。

 爆心地から3・4`の飽の浦町で被爆した溝浦勝さん(80)は「原爆で即死した従弟たちや、多くの犠牲者に核廃絶の半分を成し遂げたと報告したい」と述べ、「いよいよ後半戦。日本政府に、核廃絶の先頭に立つよう働きかけていくことが後半戦の突破口になる」と語りました。

 同協議会の松下進副議長は、うたごえ協議会として政府に条約参加を求める署名運動に取り組んでいくと発言しました。

 平和公園を訪れていた家族連れなどが、歌声に聞き入り口ずさんでいました。