「しんぶん赤旗」2020/1/13
新成人にヒバクシャ国際署名訴え 長崎市
 「『ヒバクシャ国際署名』をすすめる長崎県民の会」は12日、成人式会場の長崎市のブリックホールロビーで署名行動に取り組みました。晴れ着やスーツに身を包んだ新成人は「核兵器はいらない」とペンをとり、約1時間で184人が署名しました。

 被爆者で「県民の会」共同代表の田中重光さんら30人が参加。「祝成人」と掲げられた横断幕には、ローマ教皇の核廃絶のメッセージも記され、「成人の日に核廃絶の署名を」と協力を呼びかけました。

 キリスト教信者で、長崎でのローマ教皇のミサに出席したという女子大学生は「教皇のメッセージに感動した。同じ被爆地をつくらないためにも力になりたい」と署名しました。

 韓国の民族衣装チマチョゴリをアレンジしたドレスを着た女性は「韓国が好きで日本と韓国を行ったり来たりしています。韓国は戦争中(北朝鮮と休戦状態)なので核兵器は絶対なくなってほしい」と署名。日韓関係が悪化している問題について「これから韓国と日本の歴史を学んでいきたい」と話しました。

 長崎純心大学に通う女性は、将来子どもの権利を守る仕事をしたいといい、「核兵器廃絶は一番しなきゃいけないこと。でも、日本の平和教育は、原爆の被害については学ぶけれど、戦争の歴史をちゃんと学習しない。それをしないとまた同じことを繰り返すのでは」と語り、ペンを走らせました。