「しんぶん赤旗」2019/5/28
「ヒバクシャ国際署名」スタート3周年記念のつどい開催
 国内外の被爆者が呼びかけた「ヒバクシャ国際署名」が2016年5月にスタートしてから3年を迎えました。「『ヒバクシャ国際署名』をすすめる長崎県民の会」は26日、長崎市民会館で記念のつどいを開き、被爆者ら約100人が参加しました。

 県民の会共同代表で長崎被災協の田中重光会長は、米国が臨界前核実験を2月に実施したことを厳しく批判。「この怒りを力に変えてみなさんと一緒にヒバクシャ署名の県内50万目標を達成しよう」と呼びかけました。

 長崎大学核兵器廃絶研究センターの鈴木達治郎・副センター長が講演。最近の核を巡る情勢について、「トランプ大統領の誕生などで新しいリスクが高まり核の脅威が増している」と指摘。一方「核兵器禁止条約が成立すれば核兵器は悪であるという国際規範ができ、核兵器国の政策に圧力をかけることができる。条約採択は歴史的一歩」だと語りました。

 同会共同代表で日赤長崎原爆病院・名誉院長の朝長万左男さんは「核兵器禁止条約の50カ国の批准達成までがんばろう」と話しました。