「しんぶん赤旗」2019/3/3
長崎市で写真展開催 様々な表情の人形たち
 今にも話しかけてきそうな人形たち。その豊かな表情を捉えた写真53点が並びます。池田伎光子(きみこ)さん(69)の写真展「日日人形日和」が長崎市の「ギャラリーコクラヤ」で1日から始まりました。(5日まで)

 新日本婦人の会長崎支部の会員で、写真小組「エリカ」で学ぶ池田さんが、15年かけて撮影した写真です。子どもの頃から人形遊びが大好きで、40代から本格的に収集。今では350体にもなります。リカちゃん人形や、市松人形、100年以上前につくられたというヨーロッパ製のアンティーク人形らが、戸外で季節の花に囲まれポーズをとり、室内でピアノを弾きます。

 ひときわ目を引くのは、真っ赤なヒガンバナに包まれて、じっと遠くを見つめる妖精の写真です。そのものうげなまなざしに引き込まれます。

 鑑賞していた女性(79)は「人形がただ飾ってあるというのではなく、それぞれに表情があり、魂がこもっているのを感じます。人形が生きている」と語りました。