「しんぶん赤旗」2019/3/13
さようなら原発ナガサキ集会 3.11忘れない
 「フクシマを忘れない!再稼働反対! さようなら原発ナガサキ集会」が9日、長崎市内で開かれ、約240人が参加しました。

 元NHKディレクターでチェルノブイリや東海村、福島などの原子力事故を取材してきた七沢潔さん(61)が講演しました。

 七沢さんは、福島第一原発事故のすぐ後、科学者らとともに現地に入り、放射能汚染の実態を調査。また、放射線量の情報が伝えられない中、汚染されている場所に屋内退避していた住民らを取材したドキュメンタリー番組を放送。反響を呼びました。

 七沢さんは原発事故から学ぶべきこととして、「事故に学ばない国や電力会社ではなく、市民やジャーナリスト、研究者の行動が、『真実』を明らかにする。大事なことは、国や原発推進勢力とたたかっていくこと」だと語りました。

 12歳と6歳の男の子とともに参加した女性(38)=大村市=は「子どもに影響があるようなことを無理矢理すすめることには疑問があります。原発事故によってふるさとを奪われることに、引き裂かれるような思いがします」と話しました。集会後、参加者は市内をデモ行進しました。