「しんぶん赤旗」2019/5/18
新婦人と平和委員会が佐世保市に申し入れ
米兵の基地外への武器持ち出しについて
 長崎県佐世保市の米海軍佐世保基地に隣接する公園で米兵の男性が拳銃を持って死亡していた問題(9日)で、新日本婦人の会佐世保支部、佐世保市平和委員会は16日、朝長則男市長あてに、事件の徹底的な原因究明とその内容の公表を求め申し入れました。日本共産党の小田徳顕市議が同席しました。

 報道によると、この米兵は自殺したとみられます。拳銃には数発の実弾が残っており、米軍佐世保基地は「基地の武器庫から無許可で持ち出された」としています。

 新婦人の前川恵子事務局長は、米軍内で拳銃が厳格に管理されているのか疑問だと指摘。同会の真如詠子さんは「もし、男性が逃亡していれば、凶悪な事件をひき起こしていたかもしれない。基地を抱える自治体として米軍の調査結果を精査し、今後の対応とともに市民に公開してほしい」と求めました。

 参加者から「国民の安全を守るために日本では銃規制がある。それが踏みにじられたことは深刻な問題だ」との声も上がりました。

 応対した川田洋副市長は「米海軍に対し全てを明らかにし、実効性のある再発防止策を強く求めている。その回答は市民や市議会にきちんと報告していきたい」と答えました。