「しんぶん赤旗」2019/8/2
女の平和in長崎 「スノーデン・ファイル徹底検証」講演会開催
  「女の平和in長崎」は7月日、長崎市内でジャーナリストの小笠原みどりさん(49)を迎え、「スノーデン・ファイル徹底検証」と題した学習会を開き、51人が参加しました。

 アメリカの国家安全保障局(NSA)の職員だったエドワード・スノーデン氏は、2013年6月、アメリカの世界監視システムを内部告発。小笠原さんは、2017年スノーデン・ファイルから初公開された日本関連の機密文書約20点を解読した結果を報告しました。

 文書によると、米国の監視施設のために日本の税金が秘密裏に大量に投入されていることが判明。小笠原さんは「日本中にある米軍基地を拠点にして、多くの監視インフラが日本中につくられてきた」と語りました。

 NSAの主要な通信諜報施設は、アメリカ大使館や米軍横田基地など計6カ所あり、現在、1000人が日本で監視活動にあたっており、「日本が世界を監視する一大拠点になっている」と告発しました。

 日本政府はNSAに支援を求め、2012年には日米共同でネットの大量監視を始めていったこともわかりました。小笠原さんはスノーデンの言葉を引用し、「監視はどんな時代でも権力に抗する声を押しつぶすために使われている」と強調しました。