「しんぶん赤旗」2019/4/27
西海市米軍LCAC夜間訓練 市長が防衛局に抗議
 米海軍が、長崎県西海市の横瀬駐機場に配備するエアクッション型揚陸艇(LCAC)による16、17日の夜間航行訓練について、杉澤泰彦西海市長は17日と19日、九州防衛局を訪れ、廣瀬律子局長に夜間航行訓練の中止などを求め、抗議しました。17日には市議会の平野直幸議長も同行しました。

 16日の訓練ではLCACの帰港が午後9時を過ぎ、17日も午後8時を過ぎていることを受けての行動です。2017年11月以降米海軍は、西海市と国が結んだ「夜間航行は行わないよう調整する」との協定を破り、夜間航行訓練を繰り返しています。

 日本共産党の渕瀬栄子市議は3月市議会で、2018年11月15日に実施された夜間航行訓練で、3機目が午後7時46分ごろ帰港し、日没から約2時間半経過。帰港時間が遅くなっていると指摘し、あらためて、夜間航行訓練中止を要請すべきだと求めていました。

 西海市議会の基地対策特別委員会が25日に開かれ、市から九州防衛局への抗議について説明がありました。渕瀬市議は、臨時議会を開催し、抗議の決議を上げるべきだと主張。協議の結果、6月市議会冒頭に決議を上げることが確認されました。

 渕瀬市議は「帰港時間がどんどん遅くなっており、看過できない。今後も夜間航行訓練の中止を求めていきたい」と語りました。