「しんぶん赤旗」2019/11/29
長崎でヒバクシャ国際署名行動 ローマ教皇のメッセージに感動
 ローマ・カトリック教会のフランシスコ教皇が、核兵器廃絶への決意を表明したばかりの長崎市で26日、「『ヒバクシャ国際署名』をすすめる長崎県民の会」は、核廃絶を訴える署名と宣伝行動に取り組みました。被爆者を先頭に30人が参加。1時間で276人が署名しました。

 夕暮れ時の繁華街で教皇の写真と核兵器廃絶のメッセージが書かれた横断幕を掲げ、署名への協力を呼びかけました。

 教皇の話に感動したという69歳の女性は「教皇のかたわらに掲示された『焼き場に立つ少年』の写真を見ていたら涙が出た。長崎市民が核廃絶の声を上げていかなければ」と語りました。女性は「長崎を訪れる外国人に署名を呼びかけたいが、英語で何と言えばいいのか」とたずね、署名用紙を持ち帰りました。

 教皇のミサに出席したベトナム系アメリカ人の女性は(54)は、思いがけず署名行動に出会えたことに感激し、「仕事で2カ月間長崎に滞在するので、その間に集めたい。署名用紙をたくさん下さい」と束で受け取っていました。

 社会の授業で核廃絶について学んだところだったという高校1年の男子生徒(16)らが、飛び入りで署名を訴えました。「署名をお願いするのは難しかった。核兵器のない世の中が楽しいし、若者がもっと参加した方がいい」と話しました。