「しんぶん赤旗」2019/8/10
九条を活かす日本 ジャーナリストの伊藤千尋さん講演
  33年前から毎年、8月9日を前に平和の取り組みを続ける「ピースウイーク2019実行委員会」は4日、長崎市内でジャーナリストの伊藤千尋さん(69)を迎え「九条を活かす日本―15%の市民が行動すれば社会は動く」と題して、講演会を開きました。

 これまで82カ国を現地取材してきた伊藤氏は、平和憲法で軍隊をなくした国コスタリカでの経験を語りました。

 コスタリカでは、国家予算の30%あった軍事費をなくし、すべて教育費に回したことで、幼稚園から大学までほとんど無償で教育が受けられます。小学生が入学してすぐに習うのは「誰もが愛される権利を持っている」ことだと紹介しました。

 伊藤氏は「日本ももっと憲法を生かした社会にしていこう」と語り、「市民が一斉に行動すれば社会の流れは変えることができる」と力を込めました。

 講演を聞いた高校3年の女子生徒は「憲法についてもっと知らなくてはいけないし、自分にもできることがあるのではと考えるきっかけになった」と話しました。