「しんぶん赤旗」2019/6/19
党長崎県委員会らが申し入れ 石木ダム計画・行政代執行するなと
 日本共産党長崎県委員会は日、県と佐世保市が川棚町に計画している石木ダム建設事業について、強制的に地権者を立ち退かせる行政代執行を行わないよう中村法道知事宛てに申し入れました。

 堀江ひとみ県議と小田徳顕佐世保市議、民青同盟の筒井涼介県委員長が県庁を訪れ、平田研副知事に申し入れ書を手渡しました。

 石木ダムを巡っては、反対地権者13世帯の土地家屋を含む、計約12万平方bの明け渡しを命じる裁決を5月21日、県収用委員会が出しており、知事が判断すれば行政代執行が可能となります。

 堀江県議は「知事は行政代執行も選択肢の一つと明言した。県民の中に地権者の家や土地を無理矢理取り上げるのではないかと行政に対する不安が大きい。行政代執行はやらないと明確に示していただきたい」と求めました。

 平田副知事は「状況を見極めての総合的判断になるが、選択肢の一つとして行政代執行は排除しない」と答えました。

 堀江県議は「今の時代にそんな無法なことをやるのかと県内だけではなく全国から憤りの声が届いている」と述べ、重ねて行政代執行はやめてほしいと要求。小田市議は「地権者との話し合いの場を持つべきだ」と力を込めました。