「しんぶん赤旗」2019/12/17
長崎県原水協 被爆者へ見舞金を届ける
 長崎県原水協は16日、長崎市内の恵の丘長崎原爆ホーム(純心聖母会)と長崎原爆病院を訪れ、全国から寄せられた被爆者への見舞金と「いわさきちひろカレンダー」を手渡し、関係者と懇談しました。

 恵の丘長崎原爆ホームには、県原水協の大矢正人代表理事(72)と佐藤澄人事務局長(71)、筒井涼介常任理事(26)の3氏が訪問し、被爆者らが笑顔で出迎えました。

 大矢代表理事は来年、ニューヨークで初めての原水爆禁止世界大会が開催されることなどを報告。被爆3世の筒井常任理事は「被爆者の皆さんが生きている間に、核廃絶が達成できるよう精一杯がんばりたい」と決意を述べました。

 入所者を代表してお礼の言葉を述べた蓑田ヨシエさん(84)は、ローマ教皇の「核兵器のない世界は可能であり必要である」とのメッセージにふれ、「来年は被爆75年の節目の年。教皇様の言葉を胸に秘め、原爆の悲惨さを語り続け、若い方々が私たちのような思いをしないように平和を発信し続けたい」と語りました。そして、手作りした菓子を原水協の代表にプレゼントしました。

 懇談では、佐藤事務局長が「ローマ教皇の核廃絶のメッセージを多くの人の心に灯していきたい」と語ると、堤房代施設長(69)は「いいですね。歩き始めましょう」と応じていました。