「しんぶん赤旗」2019/8/7
国民平和大行進集結集会 禁止条約が励みに
  2019年原水爆禁止国民平和大行進の長崎をめざした幹線コースが6日、長崎市の爆心地公園に到着、約100人で集結集会を開きました。台風の接近で実施が危ぶまれましたが、小雨の中、行進参加者は長崎市内を歩きとおしました。

 今年は、2015年から平和行進に参加しているアーティストのゲレーロ・AG・サニョさん(フィリピン)と、山里学童クラブの子どもたちが作成した平和の思いを込めた横断幕も掲げられました。

 里正善現地実行委員長と田中重光長崎被災協会長が歓迎のあいさつをし、田上富久市長のメッセージが紹介されました。

 2001年から通し行進をしている竹田昭彦さん(79)は「2年前の核兵器禁止条約採択が大きな励みになっている。来年も歩きたい」と決意を表明。沖縄をスタートし、屋久島へ渡り長崎まで歩いた米山幸子さんは「通し行進者として長崎の地にたどり着きたい。この願いを78歳でやっと実現できました」と充実感を口にしました。

 フィリピンの大学生、レリー・アロガンテ・ヒテロサさん(20)は「核廃絶の活動家と歩けたことは光栄です。ここで得られた知識と経験をフィリピンの青年に伝えたい」と元気に話しました。