2019/12/27
長崎県の五島市議会 富江病院の存続を求める意見書を可決
 厚生労働省が全国の公立・公的病院の再編・統合が必要と病院名を公表した問題で、長崎県の五島市議会は25日、長崎県富江病院の存続を求める意見書を、全会一致で可決しました。県内では初めてです。

 意見書は「富江病院は、経営状態も黒字であり、交通手段のないひとり暮らしの有病高齢者の増加が危惧される中、地域に欠かすことのできない存在である」とし、「地域の医療環境を守っていくためには、国においても地域の実情を十分に踏まえた議論が行われることが重要だ」と指摘しています。

 その上で、国及び県に対して、「地域医療を支える富江病院の意義・役割を十分に理解すること及び今後の存続を強く希望する」としています。

 日本共産党の江川美津子五島市議は「文教厚生委員会で決議を上げようと提案したことが実って良かった。富江病院を守るために全力を尽くしたい」と語りました。