「しんぶん赤旗」2018/11/21
地球市民集会 分科会3「次世代とつくる核なき世界」
 16日から18日までの3日間開かれた「第6回核兵器廃絶−地球市民集会ナガサキ」では、若者たちが活躍しました。

分科会3「次世代とつくる核なき世界」は核廃絶に関心のある長崎大学と長崎県立大学の学生らが企画運営しました。学生たちが全国約1200人の高校生や大学生らを対象に核兵器の問題についてアンケートを実施。日本の若者が持つ核兵器に対する問題意識について長崎大学3年の中島大樹さん(21)が調査結果を発表しました。

 調査結果では、全国8割の学生が核兵器の問題に興味、関心があると答えた一方、核廃絶の活動などに参加したことがあるとの回答は2割でした。活動経験がない人で、核兵器廃絶の実現可能性が高いと答えた人は14%。経験がある人は34%でした。

 結果を受け中島さんは「若者が核廃絶の活動に参加しやすい工夫。ワクワクするような活動をやってもいいのでは」と提案しました。

 海外と日本の大学生や専門家によるパネルディスカッションもあり、若者と核兵器に関する問題について意見を交わしました。韓国の慶北大学の朴祥雨(パク・サンウ)さんは「韓国では若者の政治への関心が高い。私たちが政治を変え、私たちの一票が世界を変えるんだとの思いがある。日本の若者も活動にもっと参加してほしい」と語りました。

 その後、被爆者や高校生など約100人が、16のグループに分かれ、若者とともに核廃絶運動をどのように進めていくかについて話し合いました。