「しんぶん赤旗」2018/10/28
国連軍縮週間に呼応して長崎市で「市民大行進」 
世界平和を市民にアピール
 国連軍縮週間に呼応して「世界平和祈念行事実行委員会」(実行委員長=田上富久長崎市長)は27日、長崎市で「市民大行進」を行いました。

 幼稚園児から被爆者まで約3000人が参加。「千羽鶴、僕らの思いをのせて飛べ」など市民から募集した標語のゼッケンを胸に、子どもたちは色とりどりの風船を持ち、平和公園の平和祈念像前から爆心地公園まで行進。市民にアピールしました。

 行進出発に先立ち、「『ヒバクシャ国際署名』をすすめる長崎県民の会」がブースを設置。被爆者を先頭に署名への協力を呼びかけました。

 出発式で田上市長は「核兵器を巡る状況は混とんとしているが、核兵器をなくそうという動きも活発になっている。決してあきらめず思いをひとつにして届けていこう」と呼びかけました。

 被爆者団体の先頭を歩いた長崎被災協の田中重光会長は、トランプ米大統領がINF全廃条約離脱の意向を示したことにふれ、「世界の核保有国の指導者がもっと真剣に核廃絶について話し合ってほしい」と語りました。

 爆心地公園での集会では、平和のメッセージをつけた風船を大空に飛ばし、長崎市立西泊中学校の生徒たちが考えた「市民大行進宣言」が読み上げられました。