「しんぶん赤旗」2019/2/7
「城山憲法九条の会」 元民放記者迎え講演会
 「城山憲法九条の会」は2日、長崎市のカトリック城山教会でフリージャーナリストの関口達夫さん(68)=元NBC長崎放送記者=を迎え「憲法9条改正の行きつく先は戦争」と題した講演会を開きました。

 関口氏は「憲法9条に自衛隊が明記されれば、集団的自衛権を認めた安保法制が合憲となり、自衛隊が堂々と戦争できるようになる」と指摘しました。

 NBCが制作したドキュメンタリー「銃後の村」の一部を紹介。現在の南島原市北有馬町で、出征兵士を見送り銃後を守る女性たちの様子や、元兵士の生々しい証言などが紹介され、関口氏は「戦争によって兵隊だけではなく、家族、国民も根こそぎ戦争に動員された。自民党が憲法改正案で目指しているのはまさにこの社会だ」と強調しました。

 関口氏は「憲法9条改正によって、日本がアメリカの戦争に加担していけば防衛予算が膨張し、社会保障や教育などの予算が削減される。生きにくい社会になっていく」と指摘。憲法改正について一人でも多くの人に知らせていくこと、野党共闘をすすめ、参院選で改憲勢力の議席を大幅に減らすことが大事だと力を込めました。

 講演を聞いた被爆者の城臺美彌子(じょうだい・みやこ)さん(79)は「若い人たちに投票にいってほしい。そのためにも憲法が変わればどうなるのかを伝えていかなければ」と話しました。