「しんぶん赤旗」2019/1/14
成人式会場で「ヒバクシャ国際署名」 平和への気持ちを忘れずに成人したい
 「『ヒバクシャ国際署名』をすすめる長崎県民の会」は成人の日の13日、長崎市の成人式会場のブリックホールロビーで、「県民の会」の田中重光共同代表ら被爆者を先頭に「ヒバクシャ国際署名」を呼びかけました。25人が参加。会場には「祝成人 核兵器のない世界をともに」と書かれた横断幕が掲げられ、晴れ着に身を包んだ新成人が次々とペンをとり、243人が署名をしました。

 宮崎から帰省している男子大学生は「子どもの頃、平和学習で聞いた被爆者の方の話を思い出しました。被爆者の高齢化で、被爆体験が聞けなくなる中、若い僕たちが核兵器のない世界を広めていかなければと思います」と語り署名しました。

 女子大学生は「県外にいると長崎の原爆の日を知らない人もいるし、黙とうもなくて悲しく思います。少しでも力になれたらと署名しました」と話しました。長崎の専門学校に通う男性は「若い世代の平和への関心は薄れてきているのではと感じる。平和への気持ちを忘れずに成人したいと思って」とペンを走らせました。

 署名行動終了後、集まった参加メンバーに田中氏は、「署名行動を全県内に広げて、2020年に50万人の目標を達成するため、今年中に40万人を超える署名を集めるようがんばっていきましょう」とあいさつしました。