「しんぶん赤旗」2019/2/1
石木ダム計画・公開討論会求める署名 佐世保市で
 長崎県と佐世保市が川棚町に計画している石木ダムをめぐり、県知事と県議会に対し、公開討論会の開催を求める署名に取り組んでいる「#いしきをかえよう実行委員会」は26日、佐世保市内で署名を呼びかけ、194人が署名に応じました。

 署名は同会が実施したアンケートに県民の約8割が「説明不足」と回答していることを受け、「一度立ち止まって専門家の意見に耳を傾け、賛成・反対・中立の立場の人たちが、公開の場で話し合う」ことを求めています。

 小雪がちらつく寒さの中、「#いしきをかえよう」と書かれたおそろいのワッペンを付けたメンバーらは、道行く人々に協力を呼びかけました。

 署名をした宮ア久世さん(67)は「現地の人たちの土地を取り上げてまで造らないといけないほど、佐世保市民は水に困っていない。それよりも大量の漏水をなんとかするべき」だと憤りの声を上げました。「小さい頃、石木小学校に通い、石木川の側で自転車をこいで走りました。そんな思い出がある場所にダムは造らないでほしい」と語り、名前を記す女性もいました。

 現地に座り込みに行ったことがあるという女性(87)は「ご先祖様から受けついだあのすばらしい里山はみんなの財産。絶対に反対です」と署名しました。

 日本共産党の岩永千秋参院長崎選挙区候補と安江あや子県議候補、小田のりあき市議候補も参加しました。