「しんぶん赤旗」2018/12/31
わがまちふるさと 〜壱岐市〜

〜ロマンあふれる古島〜



 壱岐市は、福岡市の博多港から高速艇で1時間余、玄界灘に浮かぶ人口2万6千人の島です。2004年に四つの町が合併して発足しました。

 歴史と自然に恵まれた島で、3世紀の中国の史書「魏志倭人伝」に「一支国(いきこく)」として登場します。古代から大陸との交流を刻む遺跡として「原の辻遺跡」があります。古墳時代の「鬼の窟(いわや)」古墳や、「千人塚」など元寇の史跡も多くあります。俳聖松尾芭蕉と奥の細道を歩いた弟子・曽良(そら)の終焉の地としてお墓が残っています。

 風光明媚(めいび)な島の自然には心が和みます。東シナ海を臨む奇岩「猿岩」は猿の横顔にそっくり。芦辺町にある壱岐対馬国定公園「左京鼻」からは大海原が壮大に広がり、船で渡る辰ノ島には身が縮む断崖絶壁の「蛇ヶ谷」があります。

 島の産業は、農業・漁業が中心です。稲作にいちごやアスパラガス、そして畜産に力を入れています。黒毛和牛が飼育され「壱岐牛」としてブランド化を進めています。漁業も盛んで、ぶり、イカ、ウニなど季節ごとに新鮮な海の幸がいっぱいです。

 麦焼酎発祥の地でもあり、おいしい焼酎がつくられているのも魅力です。島の民宿で、暖かく純朴な島民と交流し、新鮮な海の幸と「壱岐牛」を食べ焼酎を飲めば至福の時間が得られます。

(山口欽秀市議候補)