「しんぶん赤旗」2018/12/7
堀江県議が一般質問 カジノに頼らない地域振興を
 日本共産党の堀江ひとみ県議は5日、長崎県議会で一般質問を行い、長崎県と佐世保市がハウステンボス(佐世保市)へのカジノを含む統合型リゾート(IR)誘致を目指している問題で、中村法道知事の政治姿勢を厳しく追及しました。

 堀江議員は鳥畑与一静岡大学教授が、ハウステンボスの海外入場者は7%しかなく、ここにカジノが来れば、佐世保市民・長崎県民が対象となると分析していると指摘。「長崎県民をギャンブル依存症の危険にさらすということから、カジノ誘致反対の県民運動が広がっている」とのべ、カジノ誘致による県民生活への影響をどのように認識しているのかと質しました。

 中村知事はギャンブル依存症について「十分な対策をこうじることによって対応できる」と答えました。堀江議員は「カジノ誘致をすればもれなく依存症がついてくる。市民・県民を犠牲にしてまでやることか」と追及。中村知事は同様の回答を繰り返しました。

 堀江議員は「依存症にとって最も有効な対策は原因となるカジノを導入しないことだ」とカジノに頼らない地域振興、観光振興策を強く求めました。

 あわせてハウステンボスの沢田秀雄社長がカジノ誘致に慎重な態度を示していることを指摘しました。