「しんぶん赤旗」2018/12/28
BSL―4差し止めを求める会 抗議のスタンディング
 長崎大学が長崎市の住宅街にある医学部キャンパスにエボラ出血熱など危険度が最も高い病原体を扱う「バイオセーフティレベル(BSL)4」施設の設置を強行しようとしている問題で、「BSL―4施設計画の差し止めを求める会」のメンバー約20人は27日朝、医学部キャンパス正門前で抗議のスタンディングとリレートークをしました。

 同大は26日に建設業者と契約を結び、来月にも着工する見通しです。メンバーらは「いのちと引き換え!住宅密集地にはやめてください」「住民合意のない施設反対」などの横断幕やプラカードを持ち、次々と建設反対を訴えました。

 施設建設に関する情報開示を求めた訴訟の第1回口頭弁論(25日)を傍聴したという藤美智子さん(59)は「傍聴してますます夜眠れなくなった。本当にこの街が『死の街』になっていくのだと思い、目が覚めてもこのことばかり考えている。設置はやめてほしい」とつらい気持ちを語りました。

 日本共産党の中西敦信長崎市議も参加し、「地域住民の声を無視し強行することは民主主義の破壊です。建設中止を求めて一緒にがんばっていきたい」と発言しました。

 参加者らは全員で「BSL―4はいらない」「命をまもろう、子どもを守ろう」などとシュプレヒコールし抗議の声を上げました。