「しんぶん赤旗」2018/12/27
専守防衛を逸脱する新防衛大綱に抗議する声明を発表
被爆者5団体と市民団体
 長崎被災協など被爆者5団体と、憲法改悪阻止長崎県共同センター、女の平和in長崎など団体の代表は26日、長崎市役所で記者会見し「専守防衛を逸脱する新防衛計画大綱に抗議する声明」を発表しました。

 会見したメンバーの代表が「新防衛大綱は、日本を再び戦争に導く危険性をはらんでおり到底容認できません」などとする声明を読み上げました。そして各団体の代表らが次々に発言しました。

 長崎被災協の田中重光会長は「日本政府は私たち被爆者を見捨てる一方で、軍事大国になろうとしている。新防衛大綱は到底認められない」と力を込めました。県平和センター被爆者連絡協議会の川野浩一議長は「日本が73年間戦争をせずにきたのも、平和憲法があったからこそ。新防衛大綱は戦争への道を開くものだ」と厳しく批判しました。

 女の平和in長崎の井形和子さんは「紛争は武力で解決してはならない。戦時中の予算の8割は軍事費に使われ、国民は苦しい思いをした。2度と戦争する国にしてはならない」と、平和への思いを語りました。

 他の代表らも「軍事大国化すれば、福祉やくらしの予算が削られ、国民の生活が潰されることになる」など、それぞれの思いを語りました。

 この抗議声明文は安倍晋三総理大臣と、岩屋毅防衛大臣に送付されました。