「しんぶん赤旗」2018/10/6
18年なくせじん肺全国キャラバン 三菱重工は下請けを差別するな
 じん肺・アスベスト被害の根絶を求める「18年なくせじん肺全国キャラバン」の長崎出陣行動が4日、長崎市の三菱長崎造船所前で開かれ、じん肺裁判の原告や支援者、労働組合などから約60人が参加しました。

 現在「三菱長崎造船じん肺・アスベスト第3陣訴訟」がたたかわれています。第1、2陣訴訟で三菱重工社員への企業補償制度が充実されましたが、下請け労働者は対象外になっており、第3陣訴訟では下請け、孫請け企業に雇用されていた労働者と遺族が提訴しています。

 「三菱重工は下請けを差別するな」などの横断幕やのぼり旗が立ち並ぶ中、代表世話人の横山巌弁護士始め、支援団体やじん肺患者会代表などがあいさつや決意表明をしました。 三菱長船じん肺第3陣原告団の尾崎豊団長は「私たちは三菱に協力して働いてきたのに、下請け、孫請けは使い捨てられたようなものだ。早期解決を目指し頑張ってたたかっていきたい」と決意を述べました。

 最後に三菱重工長崎造船所・宮崎正生所長宛の「貴社の礎となって命と健康を奪われた一人ひとりに対して謝罪し償うこと」など3項目の要請書を読み上げ、団結ガンバローで決意を固め合いました。