「しんぶん赤旗」2018/10/13
国ギャンブル依存症家族の会長崎が講演会
ギャンブル依存症を学ぶ
 全国ギャンブル依存症家族の会長崎は7日、長崎県大村市で公益社団法人「ギャンブル依存症問題を考える会」の田中紀子代表を招き、「長崎にカジノが来たら?ギャンブル依存症を学ぼう」と題して講演会を開きました。

 約60人が参加。田中さんはギャンブル依存症について、ギャンブル以外に興味が持てない脳になり「治療に時間がかかる慢性疾患」と指摘。「再発をくりかえす病気で、一生涯見ていく伴走者の支援が必要」と語りました。自身の祖父、父親、夫も依存症であり、その中で自分も依存症となり回復していった経緯を話し、悩みを分かち合い、解決に向けて知恵を出し合う自助グループや家族会とつながることの重要性を語りました。

 看護師の女性から「長崎はハウステンボスにカジノを誘致しているが、ギャンブルのレジャー化というのは、子どもに影響があるのではと危惧している」との質問があり、田中さんは「いいことは何もない。子どもの頃からギャンブルに興味を持つリスクを上げてしまうが、ギャンブル産業からすれば小さい時からファンをつくりたいとの思いがある」と警告を発しました