「しんぶん赤旗」2018/9/30

アクセサリー作家・管田(すがた)多津子さん(38)折り鶴アクセサリーに平和への思いを込めて

   長崎県長与町のアクセサリー作家・管田(すがた)多津子さん(38)が昨年春から平和をモチーフに、18_四方の小さな和紙でつくった折り鶴のアクセサリー「いのりの折り鶴」を制作しています。今月12日からは長崎市の長崎原爆資料館の売店で一部商品が販売され話題になっています。

 父方の祖母、母方の祖父が被爆者です。被爆者を家族に持つ者として「私も何か平和のためにできることはないか」といつも考えていたという管田さん。しかし、先天性二分脊椎症で足に障害があるため、署名行動や集会への参加はあきらめていました。

 模索した末、アクセサリーで平和を発信することを思いつきます。売り上げの一部を被爆者団体や平和活動に尽力している人たちに寄付することで「自分なりの平和活動」ができるのではと考えました。

 8月に売り上げの一部を長崎市に寄付した際に田上富久市長と面会。折り鶴を見た田上市長の提案で資料館に置かれることになりました。

 資料館で販売されるのはしおり、ストラップ、タックピンの3種類。売り上げの一部は市の平和事業に寄付され、市を訪れた来賓には記念品として贈られます。

 折り鶴の制作は1年で200羽を見込んでいましたが、すでに760羽が飛び立ち、1000羽をめざしています。「購入された方が地元に帰った時、折り鶴を見て平和について思いを巡らせてもらえればうれしいです」