「しんぶん赤旗」2018/9/26

五島市議会で「核兵器禁止条約の署名と批准を求める意見書」
可決
 全会一致で採択

 五島市議会は9月25日、最終本会議で「非核の政府を求める長崎県民の会」の陳情に基づき、「核兵器禁止条約の署名と批准を求める意見書」を全会一致で可決しました。

 意見書では「歴史的な条約の成立を力に、どのように『核兵器のない世界』へと前進するのかが今改めて問われている」と述べ、この条約が2020年のNPT再検討会議の議論にも大きな影響を及ぼすことは明白だと指摘しています。

 河野太郎外務大臣が再検討会議の第2回準備委員会で「被爆国として核兵器の非人道性を知る我が国は、核廃絶に向け、国際社会の取り組みを先導する責務がある」と演説したにもかかわらず、日本政府は核兵器禁止条約にいまだ署名していないと批判。「核兵器の非人道性を認めることと、その使用を前提にした『核の傘』に依存することが両立しないことは明らかである」として、長崎を地球最後の被爆地にすることを心から願い、日本政府が早急に核兵器禁止条約に署名し、批准することを求めています。

 日本共産党の江川美津子五島市議は「意見書が全会一致で採択されたことはとてもうれしい。引き続き『ヒバクシャ国際署名』の取り組みを強めていきたい」と語りました。