「しんぶん赤旗」2018/01/24
住民無視 ダム建設ノー 
長崎・石木 地裁で原告側主張 

 長崎県と佐世保市が川棚町に計画している石木ダムをめぐり、反対地権者と支援者らが、県と佐世保市を相手に石木ダムの建設工事差し止めを求めた訴訟の第4回口頭弁論が22日、長崎地裁佐世保支部(渡邊英夫裁判長)で開かれました。

 裁判では前回裁判での県と佐世保市の主張に対し、原告側が反論。「地元住民の人格権は、工事差し止めの根拠となる」「県と地元住民が結んだ『地元の了解なしにはダムは造らない』との覚書は有効である」と主張しました。

 裁判後の報告集会で石木ダム対策弁護団(団長・馬奈木昭雄弁護士)の平山博久弁護士が裁判の内容と今後の進め方について報告しました。

 地権者の岩下和雄さんが付け替え道路工事現場の状況を報告し、「連日20人以上の県職員が配置される中で、抗議行動を続けている。裁判によって工事がストップすることを願っており、引き続く支援をお願いします」と呼びかけました。

 次回期日は4月23日。