「しんぶん赤旗」2017/12/1
米LCAC夜間訓練 協定破り地元憤り 市と漁協真島氏らと懇談

 長崎県の横瀬駐機場(西海市)配備のエアクッション型揚陸艇(LCAC)の夜間航行訓練が米軍により強行された問題で、日本共産党の真島省三前衆院議員、渕瀬栄子西海市議、山下千秋佐世保市議は11月29日、長崎県西海市の瀬川漁協(写真)と西海市役所を訪問しました。

 同市と国による協定では「夜間航行はしないよう調整する」としており、米軍による協定破りの暴挙に同市と市議会、瀬川漁協などの関係団体は防衛省や九州防衛局に対し、夜間航行禁止を求める要望や抗議文を再三提出しています。

 真島氏は日本共産党が防衛省や九州防衛局に夜間訓練禁止へ手だてを取るよう要請した中で防衛局側が、「夜間訓練は必要な訓練だという認識だ。米軍は万全の措置を取っているから危険とは考えていない」と回答したと述べ、「夜間訓練をやめろとなぜ米軍に言わないのか」と国の弱腰を厳しく批判したと語りました。

 菊地彰彦組合長は「何のための協定書か。駐機場を造ってしまえばそっち(米軍)が勝ち、造る前は絶対させないと言っていたのに」と憤りの声を上げました。杉澤泰彦西海市長は「夜間航行禁止を求めて西海市としては、外務省、防衛省に強く要請してきた」と述べました。

 渕瀬氏と山下氏は「二度と繰り返させないためにも私たちも力を尽くしていきます。これからもみなさんと力を合わせて対応していきたい」と語りました。