「しんぶん赤旗」2017/11/29
石木ダム公開討論を 開催求め市民が署名行動

 長崎県と佐世保市が川棚町に計画している石木ダムをめぐり、「#いしきをかえよう実行委員会」は25日、県知事と県議会に対し、公開討論会の開催を求める署名に長崎市内で取り組み、115人分が寄せられました。

 5月に行った「石木ダム建設計画」に関するアンケート調査の結果、県民の約8割が「説明不足」と回答していることを受け、署名では「一度立ち止まって専門家の意見に耳を傾け、賛成・反対・中立の立場の人たちが、公開の場で話し合う」ことを求めています。この取り組みには俳優の伊勢谷友介さんや作曲家の坂本龍一さんなど多くの著名人も賛同しています。

 インターネット署名にも取り組み、県民3万人、全国では5万人が目標です。この日メンバーらは「#いしきをかえよう」と書かれた緑色ののぼり旗やポスターなどを掲げ、道行く人々に協力を呼びかけました。

 「石木ダムのことは知らなかった」という18歳の男子高校生3人は、メンバーの話を聞き次々に署名。「なぜ必要なのか説明を聞きたい」と話し、無職の女性(67)は署名をし、「自分も農家なので伝来の土地や家が取り上げられるのは納得がいかない。県はきちんと説明するべき」と憤っていました。41歳の女性は「地元の反対があるのに強制的、一方的に進めるのはおかしい。計画から42年はあまりにも長い。他に方法があるのでは」と述べ署名しました。