「しんぶん赤旗」2017/10/10
総選挙2017 今言いたい 
被爆者で被爆の語り部 田中安次郎さん(75)

 今度の選挙は安倍さんの自作自演の選挙で、国難とか言っているが自分で国難をつくっている。各政党が右往左往して、国民がどう考えていいか、何を目標に投票に行けばいいのかよくわからない選挙になってしまっている。

 そんな時こそやっぱり戦前から戦後にかけてブレない政党。そこが一番大事じゃないかと思います。共産党というのはそういうところで筋が一本通っている。そんなところに国民が目を向けてもらえればなと思うし、くもりのない目でみてもらいたい。

 政治というのは何か、大臣さんたちの国会ではない。主権は私たち国民にあるんです。国民がしっかり目を見開いて、世の中のことを考えて投票しなければと思う。私たち国民にとってもチャンスでもあるし、試練でもある。

 「ヒバクシャ国際署名」に一生懸命になってくれているのも共産党なんだよね。核兵器禁止条約が採択された今、日本が先頭に立って核廃絶を訴えないといけないと思うけど、それに日本政府は背を向けている。我々ができるのは選挙と署名。そのことで世界から核兵器をなくす運動を高めていきたい。この選挙が、禁止条約にサインする政府をつくる、そういう機会になるのではないか。まさにそのことが問われている選挙でもあると思います。